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メルマガ8号 [所感、雑感]

朝夕の冷え込みに、秋の深まりと冬の近さを実感する季節になりました。
 景気動向もどうやら冬の時代が近いようです。アメリカの金融不安から始
 まった世界同時株安は、我が国の株価も大きく押し下げました。

 日本をはじめとする新興国の台頭で製造業の王座を追われ、冷戦の終結
で軍事力による世界のコントロールも不可能になった米国は、それでも世
界の盟主の地位にこだわり金融工学という新しい武器を生み出しました。
 そしてその戦略は、「グローバルスタンダード」という名前で、90年代後半
以降の世界を新たに席巻しました。そしてまた、世界中を巻き込みながら
一つの歴史が終わろうとしています。
 
 今回のサブプライムローン問題から表面化したのは、証券化や格付けと言
 った無から有を生み出すとも言うべき、人間の営みとはかけ離れた行為を
 拠り所にした米国の金融バブルが、いかに脆弱であったかという事です。 

 激動の明治維新から大正時代にかけて活躍し、「日本資本主義の父」と呼
 れる渋沢栄一。その5代目の子孫で、投資会社を経営される渋沢健さんが
 あるメルマガ※で栄一翁の「論語と算盤は一致すべし」という言葉を紹介さ
 れていました。 混沌とした変革の時代であるからこそ、「善い行い」と「良い
 商い」はかけ離れてはいけない。豊かさを持続させるためには、この2つが
 同時にあるべきであるとのこと。
  本来、このような考え方からスタートした我が国の資本主義は、今回の事
 態を予め予想していたのかも知れません。先の見えない混乱の時代である
 からこそ、改めてこの言葉を噛みしめ、アングロサクソン型の弱肉強食資本
 主義とは違う日本初の新しい世界標準を創造していくべきではないでしょうか。


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