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メルマガ44号より ~被災地を視察して~ [所感、雑感]


 産業環境委員会の議事録やっとアップされました!
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 このページに直接飛ばなければ、堺市議会のHPより議事録検索にてご覧いただけます!

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 東日本大震災被災地を視察して

大槌.JPG

3月11日に発災しました東日本大震災は、わが国において有史以来未曾有の大災害となりました。震災発生から半年を経た今も、たくさんの方々が避難所での生活を余儀なくされ、福島原子力発電所の事故も関係各位の懸命な取り組みにもかかわらず、いまだ安全確保には至っておりません。東北3県の復興への道のりは、まだまだこれからです。引き続き、堺に暮らす私たちにも出来るご支援を継続していかねばなりません。
 とはいえ、私たちの暮らす堺も、被災地同様海に面した都市です。30年以内に7割以上の確率で発生すると予測されている、南海・東南海地震において確実に発生するであろう津波に、しっかりと対処していく事が必要です。堺市議会においても、5月議会の議論の中で堺の防災体制についての議論が多くなされましたが、竹山市長は答弁の中で「これまで3メートルと想定していた津波の高さを6メートルと想定し直して防災計画を練り直す」と発言されました。これを受けて、堺の防災計画の在り方について、根本的な見
直し作業が始まっています。
 堺市の防災計画の議論を、机上の空論ではなく実効性のあるものにしていく上で、やはり津波の恐ろしさを肌身に感じる機会が必要ではないかとの思いから、民主党に所属する私も含め5名の堺市議会議員で、岩手県の被災地に視察に行って参りました。17区総支部辻恵衆議院議員事務所にご協力を賜り、岩手1区の衆議院議員階猛(しなたけし)事務所に現地のご案内をして頂くことになりました。



 7月4日午前8時、伊丹空港から花巻空港へ。一日目は陸前高田市と大船渡市を視察。二日目は宮古市、山田町、大槌町、釜石市を視察し、三日目は、辻恵事務所秘書の渕上たけしさんと一緒に釜石市のボランティアセンターから派遣され、がれき撤去のボランティアに参加してきました。壊滅的な被害を受けた陸前高田市では、3階まで津波で冠水し、たくさんの職員さんが犠牲になられた市役所前にて黙祷を捧げて参りました。大船渡市では地盤沈下によってかつて商店街の中心であった地域のいたるところで水がしみ出しておりました。
 宮古市では田老地区を訪問し、地元では万里の長城と呼ばれてきた総延長2.4キロメートル、水面からの高さ10メートルの立派な防潮堤が津波の引き波で海側に倒され、無残な姿となっているのを目の当たりにしました。
釜石市では釜石港や体育館の避難所を訪問しました。釜石港の入り口にある防波堤は水深63メートルのところに、30年の歳月と1300億円もの費用をかけて建設されギネスブックにも登録されていたとのことです。それが「わずか5~6分で海の藻屑となってしまった」と地元の県会議員さんが、本当に悔しそうにおっしゃっておられました。

今回の視察で痛切に感じたのは、人間の力で大規模な構造物を建設しての「防災」という発想には限界があるのではないかということです。比較的人口密度の低い今回の被災地であれだけの尊い命が失われたという事は、人口密集地である堺においてはどれだけの被害が出るのか想像がつきません。堺における津波発生時のオペレーションは「防災」ではなく徹底した避難計画と住民の安全確保に重点を置いた「減災」にシフトしていく必要があると感じました。避難地域を正確に確定する事。高速道路や鉄道の高架、背の高いビルやマンションなど、新たな避難場所と、収容可能人数をどれだけ緻密に確保していけるのか。強い揺れを感じたら必ず避難するという意識を、どれだけたくさんの住民の皆さんに共有して頂けるか。また、避難するにあたり、災害情報をいかに素早く正確に伝えていくか。課題はたくさんあります。「住民の安全と安心を守る」という政治の果たすべき最も大切な責任をしっかり果たすべく、堺市議会においてしっかり発言していきたいと思います。
今回の視察にあたり、本当にたくさんの岩手県の議員の皆様にご協力を頂きました。この場をお借りしてあつく御礼を申し上げます。また、被災地へ向かう途中、地元選出の黄川田徹衆議院議員が出迎えて下さり、貴重な現地の様子をお話し下さいました。黄川田議員はご家族と事務所を津波で失なわれたにもかかわらずご自分の事はさておき、地元の復興に全力を尽くしておられます。ご多忙の中、本当にありがとうございました。

陸前高田.JPG

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